2014年4月3日木曜日

羅臼ならではな、季節の感じ方

「道ばたのタンポポが咲いてた」
「ヒバリが鳴き始めた」
あちこちから春の便りが届く中、

羅臼でもシーズンが始まろうとしています。
4/6から始まる、刺し網漁です。


これ、なんだかわかりますか?
分かる!というあなた、かなりの羅臼ツウですね!

羅臼の漁具で、竹ボンデンというものです。
この下に網が設置され、その位置を示すための標識です。
ボンデン(浮標)、よく見かけるのはプラスチックの丸い球だと思いますが、
羅臼で冬から春にかけて使うのは、この竹ボンデンなのです。

なぜ丸い球ボンデンじゃなくて、竹ボンデンなのか。

その理由はコレにあります。


そう、流氷です。
4/3現在、まだこんなに流氷があるのです。

丸い球だと、流氷によって浮きが沈んでしまいます。
設置すると直立する竹ボンデンは、流氷に押されても沈まないのです。

流氷がある海で漁をする、羅臼ならではの漁具がこの竹ボンデンなのです。


もうすぐ始まる漁に備えて、準備をする漁師さんたち。


丁寧な仕事。
先輩方に教わったり、見て覚えたりするそうで、
みなさん手慣れた手つきで作業されていました。


網を沈める重石。
これも独特な縄のかけ方がされています。


竹ボンデン。
それは、羅臼ならではの漁具。
そしてその光景は、羅臼ならではの季節を感じる一コマです。

豊漁と無事故を願った、冬と春の境目でした。


今回作業を見せていただいた、北翔丸と栄丸に乗る漁師さん、
ありがとうございました。

1 件のコメント:

  1. 竹ボンデン。
    先人の知恵ですね。

    それにしても、漁師の方々は、本当に様々な縄の掛け方、結び方を
    知ってらっしゃいますよね。職人技ですね。


    東京は桜が舞い散る季節のようですが、
    峠の反対側のウトロにもまだ、流氷が浮いています。
    早く、峠が開通することを願っています。

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