「道ばたのタンポポが咲いてた」
「ヒバリが鳴き始めた」
あちこちから春の便りが届く中、
羅臼でもシーズンが始まろうとしています。
4/6から始まる、刺し網漁です。
これ、なんだかわかりますか?
分かる!というあなた、かなりの羅臼ツウですね!
羅臼の漁具で、竹ボンデンというものです。
この下に網が設置され、その位置を示すための標識です。
ボンデン(浮標)、よく見かけるのはプラスチックの丸い球だと思いますが、
羅臼で冬から春にかけて使うのは、この竹ボンデンなのです。
なぜ丸い球ボンデンじゃなくて、竹ボンデンなのか。
その理由はコレにあります。
そう、流氷です。
4/3現在、まだこんなに流氷があるのです。
丸い球だと、流氷によって浮きが沈んでしまいます。
設置すると直立する竹ボンデンは、流氷に押されても沈まないのです。
流氷がある海で漁をする、羅臼ならではの漁具がこの竹ボンデンなのです。
もうすぐ始まる漁に備えて、準備をする漁師さんたち。
丁寧な仕事。
先輩方に教わったり、見て覚えたりするそうで、
みなさん手慣れた手つきで作業されていました。
網を沈める重石。
これも独特な縄のかけ方がされています。
竹ボンデン。
それは、羅臼ならではの漁具。
そしてその光景は、羅臼ならではの季節を感じる一コマです。
豊漁と無事故を願った、冬と春の境目でした。
今回作業を見せていただいた、北翔丸と栄丸に乗る漁師さん、
ありがとうございました。
竹ボンデン。
返信削除先人の知恵ですね。
それにしても、漁師の方々は、本当に様々な縄の掛け方、結び方を
知ってらっしゃいますよね。職人技ですね。
東京は桜が舞い散る季節のようですが、
峠の反対側のウトロにもまだ、流氷が浮いています。
早く、峠が開通することを願っています。