2014年7月12日土曜日

ガイドデビューの日

6月からリンクルのガイド兼デザイナーで入社した新人ガイド、真希子さん。

この一ヵ月、勉強しながらガイドサポートをしてもらっていましたが、
天気も応援?の今日、ガイドとして初めてお客様をご案内しました。

今日のガイドは、市場競り見学&羅臼昆布味わいツアー。
「この網では、ホッケなどを獲っています。」
「羅臼の船は流氷の中で漁をするので、船はその対策がされた作りをしているのですよ。」


「競りをこんな間近で見学できるのは羅臼だけです。」


「羅臼昆布の美味しさのヒミツを、漁協職員さんに教えていただきましょう」
「食べ比べてみると、より美味しさを感じますよね」
 
 
前夜、緊張のあまり夢まで見てしまったらしいガイドデビュー。
市場では仲買人さん方々に魚を教えていただいたり、
羅臼昆布倉庫では、漁協職員さんに細かくご説明いただいたり、
たくさんの方の支えをいただいて無事初日を終えることができたようです。
 
海なし県生まれの真希子さん。
深いふかい海のこと、知床羅臼のこと、毎日まいにちが刺激的のようです(^^♪
 

2014年6月9日月曜日

羅臼の海の宝箱や~!

昨日は、東京・四ツ谷にフレンチレストラン「オテル・ドゥ・ミクニ」を構え、去年10月には”北海道観光大使”にもなられた、三國清三シェフによる講演会および”羅臼昆布・ウニ大使就任式”が羅臼町にて行われました。

 
「世界の三國」と呼ばれ世界で活躍されている三國シェフに、羅臼昆布とウニの魅力をもっと日本中に、また世界に伝えていっていただきたいと思います。

去年、日本食が世界無形文化遺産に登録され、日本食にしかない「うま味」が注目されるようになりました。
羅臼昆布の出す濃いうま味は、それだけでもう塩を使わなくても十分料理を引き立ててくれます。
そんな昆布のうま味は今、世界でも注目されつつあるようで、今後そういった方面からの需要も増えてくれることを期待しています。



また、講演の後半にはシェフによる調理実演も行われ、きれいに彩られたお料理を私たち聴講者にもふるまっていただきました。

「サーモン・イクラ・ホタテのうま味ジュレ寄せ」

 
今が旬のトキシラズとイクラ、ホタテが昆布だしをふんだんに使ったジュレに閉じ込められた一品!
まさに羅臼の海の宝箱や~!笑



2014年5月20日火曜日

サメもトキねらい

2014年5月20日、
本日の羅臼市場に、どう猛なヤツが揚がったとの情報入手!!

急いで駆け付けると…
いました!


大きな口には鋭い歯がびっしり!


「これはまだまだ小さい方だ!」
と仲買人さんはおっしゃっていましたが、それでも1.7~1.8mはあります。
大型になり、とても獰猛で危険なサメなんだとか。

標準和名は、「ネズミザメ」。
地方名で「モウカザメ」といいます。
英名サーモン・シャーク "Salmon shark" の名の通り、サケを捕食するサメです。

今日揚がったサメは、
1週間ほど前から始まり、これから6月にかけて旬を迎える、
トキシラズを揚げる定置網漁にかかったもの。

 

この時期、
ヒトもサメも、脂がのって美味しいトキシラズを待ち望んでいます。

2014年5月10日土曜日

カゴいっぱいのガンゼ

みなさーん!
ただいま、ガンゼのシーズンですよ~!


北海道では、エゾバフンウニのことを「ガンゼ」と呼びます。
羅臼では、そんなウニの漁期が1月中旬~6月までで、
主に「タモ採り」という方法で採るのですが、
http://shiretoko-rausu-lincle.blogspot.jp/2014/03/blog-post_19.html
そのほかに、「潜水」で採る方法とあります。

その潜水ウニ漁が今日からだったので、漁の様子を見てきました。

AM5:00過ぎ、朝靄の港から7隻の船が出港していきます。


一隻に4~5名乗っていますが、潜る方はその中のお一人だけ。
どうかお気を付けて…。
無事の漁を願って、お見送りをしました。


そして、お昼近く…


カゴいっぱいのガンゼを積んで、無事に帰港されました。


荷揚げ後は、カゴごとの重さを図ります。
ぎっしり詰まれたカゴは、約60kgありました。


「寒かったよ~!!」
と、潜水されたウニ漁師さん。
潜ってウニを採るのは、本当に大変な作業です。
本当にほんとうにお疲れさまです。。。


ちなみに上の写真、
下と左の棘が短くて茶色い殻のウニが、ガンゼ(エゾバフンウニ)。
上と右の棘が長くて黒い殻のウニが、ノナ(ムラサキウニ)、です。


羅臼のガンゼシーズン、あと1か月半。
まだ間に合いますよ~♪



2014年5月9日金曜日

流氷の爪痕

30数年ぶりに、GWまで居座った流氷。
羅臼を訪れたお客様には大変喜ばれていましたし、
私たちも、この時期の珍しい光景をご案内することができました。

写真:知床ネイチャークルーズ


しかし、その反面…
流氷の影響で漁に出れない、
仕掛けた網が数日回収できず、魚が傷んでしまう、
海水温が上がらず春の魚が獲れない、などなど
羅臼の漁業は打撃を受けています。


 
すっかり傷んでしまった魚を、網から外す
漁師さんの言葉が胸に刺さりました。

「よく見てけ、これが現実だ…。」



市場の競りに並ぶ魚たちも、数が少ない印象でした。
この時期としては例年の半分も揚がっていない、とのこと。


競りを待つメンメ(キンキ)

アイスアルジーを含んで莫大な栄養を運んでくれる
流氷の恩恵を受けた豊饒さが、羅臼の海にはあります。

私たちは、本当に絶妙なバランスの上で生かされているのだと
改めて気づかされたのでした。

役目を終えた竹ボンデン
「竹ボンデンって?!」な方はコチラ↓
 

2014年4月30日水曜日

スプリングエフェメラルSpring ephemeral

あたたかい日差しに誘われて、小さな春の妖精たちが目を覚ましました。

エゾエンゴサク
 
 

エゾノリュウキンカ


キバナノアマナとエゾエンゴサク


ミズバショウ




羅臼異例の流氷が残る4月最終日ですが、
確実に春はやってきていることを教えてくれます。

流氷もお花も楽しめる羅臼で、みなさんのお越しをお待ちしております♪

2014年4月7日月曜日

いいとこどりバスツアー

4月5日(土)、4月6日(日)に行われた、羅臼町・知床羅臼町観光協会主催の
『知床羅臼いいとこどりバスツアー』のガイドをしてきました。


ツアーのメインは、途中まで進んでいる知床横断道路の除雪見学。


雪壁の向こうに、まだ流氷残る根室海峡と国後島。



他にも、北方領土元島民 野口さんの語り部ではジーンと涙が出そうに…。


生まれた国後島で3歳の嵐の夜、「脱走してきた」とおっしゃった言葉に、悔しい思いがにじんでいました。


羅臼漁業協同組合の「畜養施設」では、職員さんと昆布漁師 井田さんからホタテとマツカワの振舞い♪



「昆布倉庫」でも、井田さんのトークにはみなさん惹きつけられていました。

 

2歳のリサちゃんも、たっくさん羅臼昆布食べてくれました♡
 
 

ツアーの〆は、黄金出汁の特製海鮮汁。
心も体も温まります。